ロレックスブログ2020

モンブラン:1858 クロノグラフ タキメーター リミテッドエディション

優れたクロノグラフムーブメントの数々によって、世界中のコレクターの熱狂的な支持を集めてきた名門メゾン、ミネルバ。

そんなミネルバは今回、自らの157年の伝統を祝い、直径44ミリの重厚なレッドゴールドケースをまとった、堂々たるクロノグラフをリリースしました。

その意匠は1930年代のポケットウォッチを思わせるものであり、ブラックダイヤルに端正なプリント夜光インデックス、その外周には1/5秒刻みのセコンドトラック、そしてさらにその外周にタキメータースケール。

横に配置された2つのカウンター、3時位置の30分積算計、9時位置のスモールセコンドは共にレイルウエイトラックで覆われ、ミネルバの伝統的な矢印をモチーフとした、レッドゴールドのカウンター針が取り付けられています。

さらには文字盤中央に取り付けられたレッドゴールドフレームのコブラ型長短針、同じくレッドゴールドで先端を赤く染められたクロノグラフ秒積算針。

夜光塗料のスーパールミノバが経年変化を再現したベージュに染められている点も特筆すべきでしょう。

モンブラン 1858 クロノグラフ タキメーター リミテッドエディション ダイヤル

3時位置には芸術的な造形を持つオニオン型竜頭、そして竜頭と同軸配置のクロノグラフ用プッシュボタン。

そしてこの濃厚なクラシシズムを醸し出す外装から想像する以上に、伝統的で古典的なムーブメントを搭載している点も、この時計の価値を大いに高めています。

時計を裏返せば、サファイアクリスタル製のトランスパレント・ケースバックを通して、ミネルバの工房が作り出した芸術的なキャリバーMB M16.29が姿を見せます。

この38.4ミリの直径を持つ大型のムーブメントは、1929年に同社が製作したミネルバ17.29にインスパイアされて生まれたムーブメントと、モンブランは説明しています。

大径ゆえの余裕あるスペースに、59mg.cm2 という巨大な慣性モーメントを発生する直径14.5ミリもの大型のチラネジ付きテンワが備えられ、毎秒5振動というロービートによって安定した精度を紡ぎ出すという古典的なもの。

優雅なスワンネック型微動緩急_針の傍らには、ミネルバが1912年に初めて採用したという特徴的なV字型クロノグラフブリッジ。

クロノグラフ機構はもちろん、コラムホイールを司令塔とする水平クラッチを採用しており、その下に角穴車がむき出しとなっている点もミネルバの特徴です。

一方優雅なカーブを描く、いかにも細いレバー類は、現代技術によって緻密に計算し尽くされたものであり、かつてクロノグラフの設計が熟練したエンジニアたちの経験によって作られていた時代には製作不能であったもの。

ブレーキレバーの先端に、ミネルバの象徴である矢印がかたどられている点も面白く、細部にまで渡る作りこみの良さとともに、鑑賞に価する美観ということができるでしょう。

この現代のクロノグラフ屈指の審美性の高さは、多くの時計ファンたちにとって忘れ難いものとなっていくに違いありません。


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