ロレックスブログ2020

ビッグ パイロット ウォッチ IW500912【ジュネーブサロン2016新作腕時計】

IWCが1940年にドイツ軍に納品したと言われる航空用クロノメーター、B-UHR。

文字盤と針、インデックスが織りなす高いコントラストと針、インデックスにたっぷりと盛られた夜光塗料、そして完璧な三針と各インデックスのバランスで素早く正確に時間を読み取ることに特化したダイヤルデザイン、そして6姿勢、3温度で調整された最高のムーブメントによって、「正確な時刻を告げる」ことに特化したこの時計は、ある意味究極の時計の1つであったのかもしれません。

そんな歴史的な名品が、20世紀末に生まれた「懐中時計用ムーブメントの自動巻版」と言われるCal. 5000系のムーブメントの熟成とともに復活したのが2002年。

この突然の復活劇で登場したRef. 5002は、文字盤上12時下にブランドロゴ、3時位置にパワーリザーブ表示、6時位置にデイト表示などが加わり、オリジナルのB-UHRが持っていた純粋さは影を潜めたものの、それでも鋭いアルファ型長短針や楕円形の大きなカウンターウエイトを持つセンターセコンド針、端正なアラビア数字インデックスなど、オリジナルに忠実なデザインとコンセプトを感じさせるこの復活は、ファンを大いに喜ばせました。

Ref. 5002は最終期にCal.5011からCal.51110へとムーブメントの刷新が公式発表なく行われ、2005年まで生産されました。

そしてパイロットウォッチ・マーク17が登場した2012年、ビッグパイロットウォッチにもマーク17と共通の新しい意匠が与えられ、Ref.5009として再登場します。

マークシリーズの意匠と共通点の増えたダイヤルデザインは、9時のアラビア数字インデックスがなくなり、センターセコンドのカウンターウエイトがモダンなスタイルに変更されます。

12時位置のトライアングルも文字盤の最外周まで移動、3時位置のパワーリザーブ表示が多少目立たない意匠に変更されたものの、名品B-UHRの面影はより薄くなってしまったと言えるでしょう。


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