ロレックスブログ2020

伝統のアナログスタイルにこだわるフレデリック・コンスタント

2015年のバーゼルフェアでいちばんの話題、それは何とスマートウォッチだった。アップルが「アップル ウォッチ」を4月24日から発売することで、今、スマートウォッチが全世界的に注目されている。

しかし、アップル ウォッチのようにスマートフォンと連携、あるいはスマートフォンと同じように通信用のSIMを搭載してインターネットに接続し、電話やデータ通信ができる本格的なスマートウォッチは、実は数年前から発売されていた。とはいえ、これまで発売されていた製品は、ほとんどすべてが家電ブランドのものであり、時計ブランドがスマートウォッチに本腰を入れると発表し、また発売予定の新製品を公開するのは画期的なことだ。

その意味で今年は確かに「スマートウォッチ元年」といえる。

そして、200を超えるバーゼル出展ブランドの中でも最も先を行くのが、発売予定のプロトタイプを公開・デモンストレーションを行ったフレデリック・コンスタントとGUESS(ゲス)ウォッチの2ブランド。

両ブランドに共通するのは、家電ブランドのモデルにはない「時計らしさ」だ。

“ハートビート”と名付けられた、機械式の心臓部である脱進調速機(テンプとアンクルとガンギ車で構成)の動きが文字盤から見える腕時計で、1988年創業の新進ブランドながら、現代時計界を代表するマニュファクチュールブランドへと躍進を遂げたフレデリック・コンスタント。

同社はバーゼルの約一カ月前の2月下旬に世界同時にスマートウォッチ「オルロジカル・スマートウォッチ」の発表会を開催、華々しくこのジャンルに名乗りを上げた。

3年の歳月をかけ、アメリカ・シリコンバレーのフルパワー社と共同で開発・製造する新型ムーブメントを搭載したこのモデルの特徴であり魅力は、スマートウォッチらしからぬ、機械式のクラシックモデルのようなデザイン。

液晶ディスプレイを搭載せず、丸型・スモールセコンド付きという、スイスの伝統的な高級時計そのものの折り目正しくクラシックな外観にアクティビティ&スリープトラッカー機能、つまり最もベーシックなヘルスケア機能である活動・睡眠の記録&管理機能を搭載。しかも2年以上の電池寿命を確保している。そして、記録された活動・睡眠のデータはスマートフォンで管理・確認できるほか、専用のクラウドに安全に保管されるシステムが準備されている。

高級時計らしい外観は、デジタルガジェット的なフル液晶画面のスマートウォッチの対極にある。「ポスト・クォーツ腕時計(クオーツ腕時計の次の腕時計)」として、ヘルスケアに関心の高いビジネスマンを中心に、幅広く支持されることだろう。

さらにフルパワー社との合弁会社で生産されるムーブメントは、スイスのスマートウォッチのプラットフォームになるべく開発されており、他社にも供給される予定。スイス製クォーツモデルの多くが、このムーブメントを搭載する可能性もある。


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