ロレックスブログ2020

世界最速のモータースポーツ・シリーズと称される航空レースがある

レースは高さ25mにもおよぶ巨大なパイロンを使用して周回コースを設定。イメージとしてはスキーの回転レースを思い浮かべるとわかりやすい。そのコースを最高時速370km/h(ルール上の上限規制)のスピードでアクロバット飛行(エアロバティック)にも用いられる軽快なプロペラ機が、文字通り“かっ飛んで行く”。パイロンを巡っていくための旋回時にかかる重力(G)は、約10Gに達する場合もある。いきなり体重が10倍になったように感じる想像を絶する世界である。このレースに挑戦するパイロットは総勢14名。多くは各国の空軍で、エアロバティックチームのパイロットの経験をもつなどの猛者揃いだ。

そのなかで、日本人として挑戦する室屋氏は、数少ない民間出身のパイロット。小さい頃から空に憧れ、大学時代にグライダー部に所属、すっかり空の魅力に取り憑かれた。アルバイトでためた資金で、アメリカで航空機免許を習得。エアロバティック・パイロットへの道を開いたという異色中の異色の経歴の持ち主だ。

現在は、福島に拠点を置き、レッドブル・エアレースに参戦しつつ、数々のエアショーでエアロバティックを披露、日本に航空文化を普及させる活動に取り組んでいる。

その室屋氏は、2015年の第1戦のアブダビで総合6位入賞する好発進。千葉でのレースも大いに期待された。マッチレースとなる決勝の第1ラウンド(ラウンド・オブ・14)では、対戦相手を一蹴するだけでなく、この日の最高タイムにしてコースレコードとなる50秒779をマーク。観客の熱狂は頂点に達した。


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